ドイツに半年以上滞在される方で、自動車やバイクを運転するには、日本の運転免許証をドイツの運転免許証に書き換えるだけでOKです。
しかし単純に、”書き換えるだけ” と言ったって、右も左も分からない異国では、簡単な事だって簡単ではない!
ここでは私が実際に行った、ドイツの運転免許証へ書き換えに関する、具体的な申請手続きの方法をお教えします。
大まかな流れなど、総合インフォメーションは、こちらの記事に書きましたので、併せてどうぞ。
※この情報は、執筆時点2019年9月時点の情報です。
これらの情報は随時変更となる場合があります。
また、手続きの方法は、本当に担当者によって異なることをご了承ください。
ドイツで自動車を運転する方は、こちらも参考にしてください。
→ドイツで自動車を運転する!街中の道路標識【路上駐車(無料)編】
→ドイツで自動車を運転。街中の道路標識【優先道路編】歩行者も注意を!
必要書類を揃える
必要書類 5点
- 日本の運転免許証
- 運転免許証抜粋証明書
- 証明写真1枚
- パスポート
- 居住地登録票(Wohnmeldebestätigung)
まずは、運転免許証抜粋証明書 を入手。
申請に必要な書類を集めるのには、まず第一に、日本側とのやりとりが必要です。
【私はミュンヘンにある日本領事館の管轄に住んでいるので、在ミュンヘン日本国総領事館で取得した方法を例に説明します。】
【運転免許証抜粋証明書】を入手するために、日本領事館へ出向かなければなりません。
メールでも申請はできますが、受け取りには本人または代理人が領事館に行く必要があります。
私は、メールで申請をして、領事館近辺に住む友人に代理人をお願いして受け取りに行ってもらいました。
日本領事館へ運転免許証抜粋証明書を申請する方法
③と④は、手書きで記入します。
この5点を領事館に持参すれば、その場で証明書を受け取ることができます。
メールで申請の場合は、①〜④のコピーをメールに添付。
①の日本の運転免許証は、裏表それぞれコピーが必要です。
メールアドレスは、こちら。→ryoji@mu.mofa.go.jp
証明書の発給の準備ができたら、領事部よりメールでお知らせが来ますので、本人もしくは代理人が、取りに出向きます。
その際、申請時に送った運転免許証の原本、手数料17ユーロ現金をお釣りのないようにご持参します。
代理人に取りに行ってもらう場合は、代理人の身分証明証も必要になります。
委任状は必要ありません。
参考:在ミュンヘン日本国総領事館HP
ドイツの免許交付局に申請します。
必要書類 5点
繰り返しになりますが、実際にドイツ側に申請に行く場合に必要な書類を、再度ここで確認します。
②運転免許証抜粋証明書(前項で取得したもの)
③証明写真1枚(15年間有効のドイツの運転免許証の写真になります!)
④パスポート
⑤居住地登録票(Wohnmeldebestätigung)
申請場所
申請場所は、お住いの地域によって違います。
ミュンヘンの場合:Kreisverwaltungsreferat Kfz-Zulassungsstelle und Fahrerlaubnisbehörde
ベルリンの場合:Fahrerlaubnisbehörde
その他の都市では、”Ordnungsamt”、”Führerscheinstelle” などとGoogleマップで調べてみてください。
出てくれば、そこに突撃!
ここから、具体的に行ってみましょう!
1、申請に行く
先ほどの必要書類⑤点を持って、朝早くに上記の申請場所に行きます。
通常、すごく混んでいると思ってください。
番号札を取って、ひたすら待つ・・・
そして番号が呼ばれたら、その部屋に行き、持参した上記5点を出し、「ドイツの運転免許証に切り替えたい」と言いましょう。
だいたいこのステップをしている人は、ドイツに来て間もない人でしょうからドイツ語が堪能でない方も多いでしょう。
とーってもシンプルに、「私は、これ以上のドイツ語は話せません!」とアピールするかのように、とっても簡単なドイツ語でこう言いましょう。↓↓
「イッヒ ムヒテ デン ドイチェン フューラーシャイン!」(Ich möchte den deutschen Führerschein.)
↑ 私は、ドイツの運転免許証が欲しい! と言っています。
ここからは、theドイツあるある、担当者次第・・・
私の場合は、日本の免許に問題がないか(有効か、や、違反歴など)をチェックするため一時預かりとなりました。
2、日本の免許に問題がなければ、お金を払いに行く。
初日行った時に、「いついつまでには、免許証のチェックができるから、いつ来て。」と言われたので、その通りに訪問。
日本の免許証に問題がなかったので、このままドイツの免許証に切り替え手続きをするとのこと。
その場で、手数料を支払い、この日は終了です。
3、いよいよドイツの免許証を受け取り。
ドイツの運転免許証の準備ができると、受け取りに来てくださいという手紙が来ます。
私の手紙には、受け取り日時が指定されており、呼び出し番号も書かれてありました。
当日行ったら、その時間になっても、待てど暮らせど呼び出し番号は出ない・・・。
その辺を歩いていた役所の人を捕まえ手紙を見せて、「呼び出されないんですけど!」と言ったら、「あれまぁ、おかしいわねぇ。」と言って、すぐに対応してもらえました・笑
これで、無事、ドイツの運転免許証入手。
この時、日本の運転免許証は、返してもらえません。
とはいえ、返してもらえた知人もいます・・・これは、担当者が手続きを知らなかっただけで、担当者のミスです。
国によって、取り決めは様々です。
いろんな国の人たちが日々訪れるので、手続き間違えることもありますよね・・・。
余談ですが、インド人の友人が言っていたのですが、インドとドイツは、書き換え手続きで運転できる同意をしていないので、イチからドイツの運転免許取得試験を受けなければいけないそうです。
ドイツの運転免許試験って、難しいそうですよ。
一発で受かる人の方が少ないのだとか。
ドイツの運転免許証を入手した後にすること。
日本の運転免許証は、一旦ドイツ側に預けられ、ドイツ側からベルリンの在ドイツ日本国大使館に送られます。
そこから、あなたが住んでいる管轄の領事館に送られ、あなたの住所が確認できる場合のみ、日本の免許証が返送されてきます。
※在留届は出しておきましょうね。
待っていても来ない場合は、ベルリンの領事館にメールで問い合わせをしましょう。
問い合わせには、名前、現住所、生年月日が必要です。
ところが、私の場合、3ヶ月に一度メールをしているのですが、一向に返送されてきません・・・。
そんな時は、こちらを参考に。
やっぱり、日本の免許証もドイツの免許証も、両方持っている方が便利ですし、返してもらいたいですよね。
こればかりは、祈るのみ・・・
参考:在ドイツ日本国大使館・在ミュンヘン日本国総領事館
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