ミュンヘンの街を歩いていると、普通の街を歩く格好でサーフボードを腕に抱えて歩く人を見かけることがあります。
この街中で、なぜサーフボードを・・・?
はい、その答えは、
彼らはここ、ミュンヘンの中心部より北東に位置する巨大な公園/イングリッシャーガーデンの南の端のアイス川の始まり、Eisbachwelleと呼ばれるところで、サーフィンをするために向かっているのです。
サーフィンができる海に恵まれないドイツですが、多くのドイツ人は、自然も海も大好き!
凄腕のサーファーだって、たくさんいます!!
川でサーフィン、ってどういうこと?!
ここ、アイス川の始まりは、アルプス山脈から流れてくる春の雪解け水が、大変勢いよく流れてくるところ。
なので、水はとっても冷たいです!!
春になると、水量と勢いも更に増し、
水量調節のためにダムのようなものが設置されており、そのおかげで常に波ができている状態になっています。
そのため、サーフィンの練習にはうってつけ!!!
ということで、ここにサーファーが集まりだしたそうです。
寒い寒い冬が終わって、アルプスの雪解けが始まり、川の勢いが増してきた頃、
気温はまだまだ寒いのに、街のサーファーたちはこのアイスバッハに集まります。
一度に一人しか乗れないので、サーファーの皆さんは順番を守って楽しんでいます。
でも、こんなにサーファー仲間に見られていたら、緊張してできなさそうですよね・・・
ここは、熟練サーファー向けです!
実際に、本当に上手な人たちばかりですし、川の流れはかなり急なので、初心者には絶対向きません!
非常に危ないです。
水に入った瞬間から、もう波に乗らなければならないので、相当な技術が必要です。
また、自分のターンが終わるときは、この急流の川に飛び込むしかありません。
川は人口で、川底はコンクリート。
この急流の中、飛び込むのは大変危険です。
初心者の方は、絶対にここではサーフィンしないでください!
2重の勇気をもつサーファーたち
◆多くの観光客やサーフィン仲間の注目を浴びながら波に乗る!
という勇気と、もう一つの勇気が必要です。
それは、
ここのサーファーたちには、
◆凍るような冷たい水でのサーフィン
すでに何度か書きましたが、ここの水は、アルプス山脈から流れてくる雪解け水!
ミュンヘンを代表する巨大な公園、イングリッシュガーデンを横切るこの人工の小さな川の名前のアイスバッハは、「氷の川」という意味で、本当に水が冷たいんです!
真夏でも、水温が17°C(62°F)を超えることは殆どなく、雪も多く降る寒い冬には凍りそうなものですが、
水の流れが大変強いため、凍結することは滅多にありません。
そして、雪の降る寒い冬でも、ミュンヘンのサーファーたちはここにやってきます。
今やここは、ミュンヘンの観光名所の一つ
サーファー仲間に見られていたら、緊張して波に乗れない、なんて言っていられません。
もはやここは、ミュンヘンの有名な観光スポット。
水が勢いよく流れ出す川の上の橋から、左右両側から、、、
多くの観光客が、街の中のサーフィンを一目見ようと集まっています。
もはやここは、練習に来るというより、、、
初心者サーファーNG、外の海で練習を積んでから、ようやくここでデビューできる・・・と言った感じです。
(前にも書きましたが、そもそも初心者サーファーにとってここは危険すぎます。)
観光で訪れる場合の、注意点
観光名所と言っても、ここに集まるサーファーたちはみんな一般人・・・
いつ集まってサーフィンをしてくれるかなんて、わかりません。
ですので、いつでもこの光景が見られるわけではありません。
一概には言えませんが、
皆さんお仕事や学校など?お持ちでしょうから、たくさんサーファーが集まっている時に観に行きたい!という方は、週末に行かれるのがいいと思います!
場所と行き方
ミュンヘンの中心部であるマリエン広場からみると、北東に位置しています。
徒歩では、約20分。
地下鉄を使う場合は、マリエン広場からですと、U6で隣駅のOdeonsplatzから徒歩8分(750m)。
少し交通の便は良くないですが、とは言えそんなに離れているわけではないので、
ミュンヘン観光のアトラクションとして、足を運ぶことをお勧めします!
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