ドイツで見つけられる食用きのこ4種の特徴を写真付きで解説

食用キノコの見分け方ドイツ
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秋はキノコ狩り!

一度は試してみたいけど、毒キノコなんかもあるし、食中毒起こしちゃったりしたら、ちょっと怖いですよね。

ドイツで見つかる食用キノコのうち、私が識別できる4種の特徴を、写真とともに解説します。



この記事と照らし合わせたとしても、似ているからといって絶対に食さないでくださいね。
調理する前には、ちゃんとキノコを知っている人が見て判断してください。
※筆者は責任が持てません。



キノコ狩りに出かける前に、キノコ狩りの極意を読んでからお出かけください。




 

ヤマドリダケ(Steinpilz)

ヤマドリダケ
ヤマドリダケ


ヤマドリダケは、ドイツ語では、シュタインピルツ(Steinpilz)と言います。

イタリアではポルチーニ茸として親しまれている・・・と言えばピンときますね。
一応、イタリアが本場とされているみたいです。


天然のものしか市場には出回っておらず、自然発生する時期も秋のほんのわずかな期間のみ。
市場で見つけると100gあたり4ユーロは超える高級品です。


針葉樹林のトウヒやブナの木の近くでよく見つかります。

柄は白く、どっしりとしていて、縦にザラついた質感を持っています。
傘は大変肉厚で、裏側は黄色のスポンジ状になっています。
傘のサイズは約8cmから、大きいものでは25cmくらいのものも見つかります。

キノコ
キノコ

とーっても大きなヤマドリダケを取るのが夢!


日本でしか確認されていないそうですが、類似の毒キノコがあるので、注意してください。

ドクヤマドリは、美味であるといわれるが、下痢嘔吐などの激しい胃腸障害が長時間にわたって続き、場合によっては脱水症状などで生命の危険に陥る可能性も考えられるので要注意。そのほかイグチ科ではいくつかの激しい中毒を引き起こす種類の存在が報告されている。ドクヤマドリの特徴は以下の通り。
軸は網目がなく大根のようにすべすべしてところどころにさび色のしみがある。
肉は薄く黄色を帯びており、空気に触れると弱い青変性がある。
かさは黄土色から黄金色のビロード状で湿っても粘らない。
管孔は鮮やかな濃黄色から黄褐色。
本種は亜高山性針葉樹林性と言われる(富士山に特に多いという)が、本種と思われるキノコを広葉樹林で見かけたという情報もある。

Wikipedia



 

ヤマドリダケ(Fichten-Steinpilz / Herrenpilz / Edelpilz)

ヤマドリダケ(Fichten-Steinpilz)


日本語では、最初に紹介したヤマドリダケと区別がありませんが、ドイツ語では、Fichten-Steinpilz / Herrenpilz / Edelpilz などと呼ばれています。

Fichten-Steinpilz=トウヒーヤマドリダケ と呼ばれていることからわかるように、トウヒの木の下でよく見つかります。
トウヒというのは、マツの一種で、細長いマツボックリができるクリスマスツリーに使われる種類の木です。
このことからわかる様に、この種のヤマドリダケも、針葉樹林で見つかります。


ヤマドリダケ
ヤマドリダケ


奥に見えている木が、トウヒ(Fichten)です。
この木の下に生えいるので、Fichten-Steinpilz。

傘のわりに柄がしっかりとしている、寸胴なキノコ。
群れではなく、単体で見つかります。

傘は、乾いた質感です。
傘の裏のスポンジは、白色をしていて、次に紹介するニセイロガワリとは違い、押さえたり傷つけても青くなったりせず傷みにくいです。


ニセイロガワリ(Maronen-Röhrling)

ニセイロガワリ


ニセイロガワリは、ドイツ語ではマロネン ローリング(Maronen-Röhrling)と呼ばれます。
傘の丸みや色が栗と似ていることから、マロンという名前がついています。

これもポルチーニ茸の一種で、上で紹介したヤマドリダケと同様に、針葉樹林で見つかります。

2つ一緒に見つかることは珍しく、ほとんどの場合は、単体で見つかります。
1つ見つけたら、その周囲にいくつか見つけられると思っていいでしょう。


若いニセイロガワリ

若いニセイロガワリ


傘の直径は約5cm〜15cm。
柄は細めで茶色をしています。

上の写真はまだ若いニセイロガワリです。
傘は乾いた感じで、裏側のスポンジは明るい黄色が特徴。

少し古いニセイロガワリ
少し古いニセイロガワリ


湿っていたり、少し古くなってくると、傘はべとついた感じになります。
調理するとこれがプルっとなって美味しいんです。


ニセイロガワリのわかりやすい特徴として、傘の裏のスポンンジが非常に繊細なことが言えます。
スポンジ部分を軽く押しただけでも、すぐに青く変色します。

試しに、半分に切ってみます。

ニセイロガワリは傷つけるとすぐに青くなるのが特徴です。

この様に一瞬で青くなります。

ヤマドリダケは、傷つけてもこの様に青くなったりはしません。

ヤマドリダケとニセイロガワリは大変似ているのですが、両方とも食用です。
私は、一緒にまとめて料理してしまいます。)


ササクレヒトヨタケ(Schopf-Tintling)

ササクレヒトヨタケ

ササクレヒトヨタケ。ドイツ語では、ショプフ ティントリング(Schopf-Tintling)と言います。


ササクレヒトヨタケは、主に群れで生えています。
草地や、森などでは通路と草地の境目などに多いです。

キノコ狩りの始め方◆ササクレヒトヨタケの一生と共に紹介します。


成長がとてつもなく早く、一晩で傘が開いて自ら溶けてしまうことから、一夜茸(ヒトヨタケ)と呼ばれています。
自ら溶かして胞子を落とすことで、子孫繁栄しています。
左の写真は、すでに傘が開いて、すでに溶け始めています。


キノコ狩りの時は、右の様にまだ傘が開いていなくて、キュッとしているものをとります。

どの程度閉まっていれば良いかの判断は、少し揺らしてみて傘が揺れないもの がいいです。

もしくは、下を少しめくってみて、黒くなり始めていたらもう古くなっていて、おいしくないです。
キュッと締まっているものほど、歯応えがあって美味しいです。

このササクレヒトヨタケは、似ているものが確認されていないそうなので、初心者向きと言えます。


まとめ

今回は、私が識別できるものだけを紹介しました。
茶色のキノコに関しては、類似しているものの多くありますので注意してください。

この茶色のキノコは基本的には、裏がヒダではなく、スポンジ状になっているものをとります。

キノコの見分け方


左がニセイロガワリ / 右が何かわかりませんが食べられないキノコです。


少しでもわからないなと思ったら、絶対に口にしない様にしましょう。
味は美味しくても、毒を持ったものもあります。

また調理の際は、必ずしっかりと火を通してから食べましょう。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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