秋は、キノコ狩りの季節!!
と言っても、知らないキノコをとるのは、とっても危険!
ササクレヒトヨタケは、素人にも見分け易く、そして見つけ易いいので、オススメです。
ここでは、キノコ狩りを体験してみたいけど、どう初めていいかわからないあなたに、ササクレヒトヨタケの興味深い生涯に触れながら、キノコ狩りの始め方を紹介します。
ちなみにドイツ語では、Schopf-Tintling(ショプフ ティントリング)と言います。

え?呼んだ?
調理方法は、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
キノコ狩りに行くタイミング

ササクレヒトヨタケは、森や、ハイキングコース、庭や畑や、時には街中の路地なんかでも見かける、食べられるキノコです。
深い森よりも、ハイキングコースの道路脇で見つかることが多いです。
キノコは、雨が降って土が充分に湿った翌日、気温が上がった時に、一気にグンと成長します。
雨の後に暖かくなったら、キノコ狩りに出掛けましょう!!
服装と持ち物
服装
森やハイキングコースにキノコ狩りに行く時は、草や枝で肌を傷つけてしまわないように、また、雨の日の翌日に行くことが多いと思うので、ぬかるみを歩くことも考慮し、必ず運動靴に長袖長ズボンでお出掛けください。
持ち物
①キノコを入れるカゴ!
カゴがなければ、紙袋でもいいので、できるだけ採ったキノコを傷つけないようにします。
袋に詰め込んだりすると、傷みが早くなってしまうので、気をつけて。
②キッチンペーパー
キノコがたくさんとれたら、カゴの中にどんどん積み上げないで、途中でクッションがわりにキッチンペーパーを敷いてあげます。
③ナイフ
キノコは株を残して土から出ている部分のみをカットしましょう。
株を残しておくと、またそこから次のキノコが生えてきてくれます。
という説と、そうでもないって説もあるので、まぁ、一応ナイフ・・・ 笑
群れで生きる、ササクレヒトヨタケ

ササクレヒトヨタケは、群れで生きるので、一つ見つけたらその辺り一面になっていることが多いです。
この様に、一つの株にファミリーで生えていることも!
一晩で溶けてしまう割には、結構な数が見つかります。
(早速株から取っちゃっていますが・・・ちょっと写真をお見せしようと・・・スミマセン)
食べ頃のササクレヒトヨタケの見分け方

これは、両方ともササクレヒトヨタケです。
右のは、まさに食べ頃!
成長するにつれて、傘が開いていき、下の方から、少しずつ黒くなっていき、左のような形になります。
食用には、傘が開いていなくて、黒くなり始めていないものを採ります。
小さすぎてダメなことはありません。
むしろベイビーの方がキュッとしまってて美味しいです。
ササクレヒトヨタケの一生

上の写真のササクレヒトヨタケは、全て食べられます。
本当にちっちゃいベイビーから、傘が開く前のちょうどいい大きさになったものがいますね。

ササクレヒトヨタケは、一晩にして解けてしまうということから、ヒトヨタケ(一夜茸)という名前がついています。
傘が開きだすと、胞子を作り出し、自ら流し、子孫を繁栄させます。
これが、たったの一晩で自らを溶かして行われるのです。

これは傘が完全に落ちてしまって、柄だけが残っている状態です。
ドロドロに溶けて、インクの様になります。
この黒いインクが皮膚に付くと、しっかりと洗わないと取れません。
洋服につかない様に、気をつけましょう。
近くで見てみましょう。

傘が溶け落ちて、ドロドロです。

こちらの写真は、まさに ”ササクレヒトヨタケ一族図” といった感じです。
溶けてしまった祖先と、その下で繁栄している子孫たち。
祖先の溶けた胞子を被ってしまっています。

そしてこれは、もはや、ササクレヒトヨタケの成れの果て。
ササクレヒトヨタケのお墓と言っていいでしょう。
ここまで真っ黒になってしまいます。
驚きですね。
真っ白から、真っ黒に・・・
もはや、同じキノコとは思えないです。
最後に。
若くてキュッとしまった白いササクレヒトヨタケは、バターで炒めるととても美味しいです。
贅沢な秋の味覚を、楽しんでください。
ササクレヒトヨタケのレシピ記事も書いています。
一晩で溶けてしまうササクレヒトヨタケは、採ってからも傷みがとても早いです。
できるだけ傷つけない様に、風通し良く持って帰り、採ってからおよそ3時間以内に調理するのが好ましいです。
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