ピルスナー発祥のチェコは、年間一人当たりのビールの消費量が世界一位です。
チェコを訪れる人の中でほとんどが足を踏み入れるであろうチェコの首都、黄金の都プラハには、ビールの有名店がたくさんあります。
その中でも今日紹介するのは、1499年創業・老舗の風格たっぷりのビアホール。
目玉の黒ビールは、注文しなくても席に座ったら勝手に出てくるということで有名なウ・フレクー(U Fleku)です。
500年以上も休むことなくビールを作り続けているこの敷地はとても広く、1200人ものお客さんが入れる、大きな大きなビアホールとなっています。
一時、チェコが共産主義に支配された頃、この醸造所も漏れなく国有化されてしまいましたが、1991年政権崩壊後、元の所有者ファミリーの元に戻されました。
月曜日から金曜日には、醸造所の見学ツアーもやっていますよ。
ちなみに、ピルスの発祥、ピルスナーウルケル がドラフトで飲めるプラハのレストランはこちら。
お店の様子
前述したとおり、1200人収容可能なこのレストランには、このお部屋だけでなく、とにかく色んな部屋があります。
キャバレーホールと呼ばれるものもあり、毎月第一金曜日の20時から、ナイトキャバレーのイベントも開催されているみたいです。(ホームページによる情報)
訪れたのは、日曜日のお昼過ぎ、14時ごろ。
ほとんどの席は埋まっています。
建物を通り過ぎると、中庭にも席があります。
この日は暑かったので、大変人気ですね。
かなり年季が入っており、歴史を感じさせられる建物なので、入ってみるだけでも雰囲気を味わえます。
無言で出される黒ビール
『席に着いたら、無言で出される黒ビール』は、このお店では、まず味わうべき風習。
ビールを運んで鍛えたのか、そもそも鍛えてからウェイターに臨んだのか、
強そうなウェイターさんが、トレーにジョッキビールをたくさん乗せて歩き回っています。
「席に着いたら、まずこれを飲め」と、無言で人数分席に置かれます。
オーダーしなくても席につくなり出される黒ビールとそのサービスの仕方こそが、伝統そのもの。
他のものをオーダーする場合は、先に断らなければいけません。
ジョッキが空いのが目に入ると、これまた否応なしに次のビールが置かれます。
飲むのが大好きな私としては、嬉しいシステムです。
追加がいらない場合は、ワンコそばのように、コースターでフタをすればOK。
伝票は、正の字
日本でないので、正の字ではないですが、黒ビールの数だけ、線がシャシャッと書き足されていきます。
5本目になったら、横線引くやつですね。
黒ビールの味は
気になる黒ビールの味は、日本で想像するようなどしっと重い感じではありません。
黒い色のわりに意外と飲みやすい。
苦味が意外と強くなく、芳醇な味わいで何杯でもいけてしまいそうです。
ジョッキ1杯400mlで、69CZK(324円)(2019年10月現在)です。
ちなみにこのビアホールでは、チェコの伝統料理も多く楽しめます。
チェコに行ったら必ず訪れるべき、伝統あるお店です。
醸造所の見学ツアー
このビアホールでは、今もこのビールが造られています。
月曜日から金曜日の午前10時から午後6時までは、醸造所見学ができます。
最低10人から開催され、1人あたりの値段は210 CZK(約988円)。
こんなお手頃価格で、歴史ある醸造所が見学できるなんて、驚きですね。
店舗情報
住所:Křemencova 11, 110 00 Nové Město, チェコ
電話番号:+420 224 934 019
営業時間:毎日10時〜23時
公式HP:https://ufleku.cz/
プラハを訪れるなら是非とも足を運んでください!
歴史の深い、貴重なビールの体験ができますよ。
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