プラハ(チェコ共和国)に、”ジョン・レノンの壁”と呼ばれるものが存在することをご存知でしょうか。
そのすぐ傍には、”ジョンレノン・パブ” なるものまで。
一体、プラハとジョン・レノンの関係とは、何ぞや??
その歴史的背景から、ジョン・レノンの壁と、ジョンレノン・パブへの行き方まで、ご紹介します。
ジョン・レノンの壁
ジョン・レノンとの関係は?
先に書いておくと、ジョン・レノンがプラハを訪れたことは、一度もないそうです。
なので、直接この壁とジョン・レノンは、直接的な関係はありません。
しかし、1980年に、ジョン・レノンが、彼のファンの放った銃弾により殺害されてしまったその悲しい出来事の後、彼のファンたちが、彼の肖像画を始め、次々にこの壁に彼へのメッセージや哀悼の想いを書き込み始めました。
まさに、ミュンヘンの、【マイケル・ジャクソンゆかりの地】の様ですね。
しかしここは、言ってみれば、壁の落書きなのですが・・・、共産主義国家であったチェコの 歴史的背景 も、ここに大きく反映されているのです。
自由の象徴としての壁
当時、共産主義国家であったチェコの人々は、多くの規制の中、自由を求めていました。
ここにジョンへのメッセージを書き込むことは、自由と平和を愛するジョンの思想にインスピレーションを受け、自由を求めたプラハの市民たちの、共産体制に対する抵抗の表れでもありました。
この壁の落書きは、政府によって幾度も白く塗り直されましたが、その度に、新たなメッセージが書き込まれました。
まさに、プラハの人々、チェコの人々の 自由の象徴 でもあるのです。
プラハのインスタ映えスポット?!
ジョン・レノンの壁とは、今や “インスタ映え”スポットそのものの様になっていますが、ここは、ジョンレ・レノンの死後、彼のファンたちが追悼の意を込めて、想いを壁に描き続けた場所です。
しかし、最近はもっぱら、インスタ映え狙いの若者たちでいっぱい。
お互い写真に写りこまない様に、譲り合って、撮影している姿は、微笑ましいです。
共産体制の崩壊後から今も、プラハの人気観光スポットであることには、変わりありません。
ジョンレノン・パブ(John Lennon Pub)
ジョンレノンの壁から約50m、角を一つ曲がったところに、【ジョンレノン・パブ】という名のBARが!!
ここは、ジョンレノンの壁とは関係はなく、おそらくオーナーが、ジョン・レノン、はたまたビートルズのファンといったところではないでしょうか。
店内は、ロンドンの風景を思わせる、赤い電話ボックスや、ロンドンの地下鉄のサイン、ジョン・レノンの写真や、彼を彷彿させる眼鏡のデコレーションなどで、とてもお洒落に飾られています。
イエローサブマリンがここに!
店舗奥にある庭の客席にいく通路にはなんと、ビートルズを代表する楽曲、【イエローサブマリン】の世界が!!
これは、ファンは興奮しちゃいますね。
店内入り口にも、イエローサブマリン。
オーナーの遊び心が、とってもいいですね。
フードメニューもあり
”パブ” というから、夜だけオープンしているお酒を飲むバーなのかなと思いきや、毎日お昼からやってます。
軽食から、ハンバーガーなどのしっかりしたフードメニューもたくさん。
https://bubukinoko.com/2019/10/trdelnik/
イギリス・ロンドンといえば!の、”フィッシュ アンド チップス”もありますよ。
ちなみに、チェコの伝統の筒型のお菓子、トゥルデルニークのお勧め店も、目と鼻の先!
行き方
ジョンレノンの壁と、ジョンレノン・パブは、目と鼻の先。
カレル橋をプラハ城の側へ渡ってすぐに、モルダウの川上に向かって歩きます。
ジョン・レノンの壁
住所:Velkopřevorské náměstí, Malá Strana, 100 00 Praha 1
※一般の道路に面しているので、営業時間などはナシ。
ジョンレノン・パブ
住所:Hroznová 495/6, 118 00 Malá Strana
電話:+420 257 214 266
営業時間:毎日11時〜24時(ホームページ情報)
※GoogleMapには、毎日12時〜翌1時と書いてあります。(2019年10月現在)
公式ホームページ:https://www.johnlennonpub.cz/en/
まとめ
プラハとジョン・レノン。
直接的な関係はありませんが、歴史を知ると、プラハ市民にとっては切っても切れない想いがあるようです。
歴史ある美しい街並み、黄金の街、1000年の都と数々の賞賛の言葉で謳われるプラハですが、自由と平和を求めたプラハ市民たちの想いが、ここにあります。
こうした、違う角度で見るプラハも、また感慨深いものがあります。
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