お肉屋さんでは、なんとなく当たり前のようにコロッケが売られていますよね。
不思議に思ったことはありませんか?
私の地元のお肉屋さんでもコロッケが売られていて、実は疑問に思ったことがありました。
私の出した答えは、『お肉屋さんのコロッケはひき肉が入っているから、お肉屋さんとは関係ある!』でした。
お肉屋さんのコロッケにはひき肉が入っている、というのは実は正解です。
今回その感動的な理由がついに判明!
2020年1月31日放送のNHK『チコちゃんに叱られる』で紹介され明らかになりました。
それはなんと、私の大好きな東銀座の老舗精肉店・チョウシ屋さんに由来していたのです。
肉屋としてコロッケを初めて売りに出したとされる
wikipediaより引用
お肉屋さんでコロッケを日本で最初に売り始めたのは、そのチョウシ屋さんだったのです。
チョウシ屋3代目店主の阿部光雄さんが話してくれました。
お肉屋さんでコロッケが売られている真の理由。

プロローグ
時は、大正6年。
当時洋食屋で働いていた・後のチョウシ屋初代店主・阿部清六さんは、当時大変高価だった洋食屋さんのコロッケをみんなに食べてもらえるように新たなコロッケのレシピを考案しました。
それは、ひき肉とじゃがいもを混ぜた安価だけどとても美味しいコロッケでした。
この時阿部清六さんは、まだ17才。
その後すぐに起こった関東大震災で職を失ってしまいます。
震災復興が徐々に進む中、阿部さんは精肉店で働くことになりました。
そしてコツコツ働くこと3年、夢の自分のお店を持つことに。
しかし洋食店を開くには資金がより多く必要だったため、精肉店を営むことに。
精肉店でコロッケを売り始める
精肉店を開店した阿部清六さんは、自分が洋食店で働いていた時に考案したコロッケも一緒に売り始めました。
そのコロッケは庶民の手に届きやすい安価に設定され、大変人気になりました。
そして阿部さんは、オムレツをはじめ他の洋食も頼まれれば作って売っていたのです。
そしてコロッケは全国区へ
お肉屋さんでコロッケを売った第一人者は、チョウシ屋の初代店主・阿部清六さんですが、これが全国に広まったのは阿部さんの広い心にあるのです。
阿部さんは、庶民にも手が届く美味しいコロッケをもっとみんなが食べられるようになってほしいと願い、自分のレシピを同業者にも惜しみなく公開しました。
そして、多くの精肉店が阿部さんのようにコロッケを作って販売するようになりました。
エピローグ
お肉屋さんでコロッケが売られている理由それは。
洋食屋のコックさんがお肉屋さんに転職したから
でした。
そもそも関東大震災で阿部清六さんがお肉屋さんに転職しなかったら、日本の”お肉屋にコロッケ”文化はなかったということになります。
関東大震災がなければ、”肉屋のコロッケ”は存在しなかった!と言っても過言ではありません。
現代お肉屋さんのコロッケは、普通のじゃがいものコロッケとは違って、ひき肉が入っててジューシーで美味しい!という認識が広まりました。
阿部清六さんが、惜しみなくレシピをライバルたちに教えた賜物です。
阿部清六さん、ありがとうございます!!!
最後に
お肉屋さんのコロッケにこんなエピソードがあったなんて、驚きですよね。
私も美味しいお肉さんのコロッケが食べたくなりました!
そしてますます、チョウシ屋さんのファンになりました!
ちなみに、東銀座のお肉屋さんのコロッケは、テイクアウト専門の銀座さとうのコロッケもおすすめです。
そして早速、お勧めしておきながらなんですが、銀座さとうは吉祥寺で行列ができるお店の銀座店。
丸メンチカツがこの行列を作っています。

コロッケじゃないんかぃ。
コメント